<目次>
はじめに
子どもの頃に「自分の事しか考えていない」「人の事も考えなさい」とよく
言われました。でも実際、大人になってからは自分を守ったり、自分に甘かったり
相手の事を思い過ぎて自分を大切に出来なかったり…何か何だか分からなくなる時が
ありました。そんな時に知った言葉、「自利利他の精神」について今回はお話
したいと思います。
自利利他とは
自利利他とは仏教用語の一つです。
自らの悟りの為に修行により努力すること、他の人の救済の為に尽くすことです。
他人の幸せ・他人の利益の為に修行・努力するということです。
⇒自分の為になる事が相手の為にもなる事が大切という事ですね。
確かに両方叶えられるって最高ですよね。
自分勝手は何故周囲を不幸にする??
自分勝手、自己中何て子どもの頃によく聞いた言葉ですが、何故自分の事ばかり
考える人は周囲を不幸にするかというと、その人に都合の良い事が周囲にとって
良い事何て中々起こりませんよね。それは相手の事を何も考えて行動していない
からです。
仕事等でもそうですが、集団の中で秩序や平穏を保つ事って物凄く難しいです
よね。それは一人一人が相手の立場や性格、考え方を考慮して行動する事が求め
られるからです。時には自分の気持ちを押し殺さなければいけない時もあります
よね。そんな複雑な事を人は考えられる力を持っているのです。
⇒だからこそ、自分を大切に、相手も大切にする事が必要なんですね。
自利利他とは相手を思い過ぎる事とは違う
まさしく自分が自分を大嫌いな時は、常に自分より相手を優先していました。
学生の時、自分が大嫌いだと先生に話すと、「自分が嫌いだと相手に優しく出来ない
から自分を好きになりなさい。」と言われました。その時はさっっっっっぱり意味が
分かりませんでした。「自分が自分を嫌いでも人には優しく出来てるやん!!!」と
思っていたからです。
実際、社会人になって自分が一杯一杯になった時に人に優しく出来ない事があり
ました。あっやっぱり自分を大切に出来ないと人には優しく出来ないんだと痛感
しました。自分の事で頭が一杯な状況で人の事を考える余裕、その上人に優しく
なんて絶対に出来ないんだと感じました。自分だけ我慢すればその場が過ぎる…
そう思っていました。でも我慢って毎日毎日出来る余力が皆さん、ありますか?
嫌な事を飲み込んでずーーーーーっと笑顔で過ごせますか?そんな我慢は絶対に
長続きしないですよね。そして私は潰れました。我慢に耐え切れず。
自利利他ってどんな事??
実際どういう事なのか、私は医療系の学校に通っていました。その頃、先生から
「患者さんの為に勉強しなさい」とよく言われました。知識がないと人を助け
られないからです。人を命の危険にさらす事になるからです。その為に勉強をして
知識を持つ事は重要だからです。
⇒自分の勉強が、誰かの為になる これが自利利他の精神です。
これってそう思うと結構身の回りにありますよね。
自分の為にした事が相手の利益にもなる事、自分の為だけではなく相手の事を
一生懸命に考えて自分に何が出来るのか、ほんの少しの小さな事でも誰かの
為になっています。
今日のまとめ
自分の為になる事が相手の為にもなる。これって自分の事も考えながら、相手の
事も考えられるって凄く素敵ですよね。自分も相手も気持ち良く過ごせるって
得る物はあっても失う物はありませんよね。でも自分勝手に過ごした結果、自分は
満たされても周囲から自分の評価はダダ下がり、信用も失い、取り返しがつかない
事態に陥ります。自分も大切に、相手も大切に出来る自分になりたいですね。