自己肯定感は大人になってからでも上げられると前回のブログで書いていますが、実際子どもの頃から高められるに越した事はありませんね。
子どもの頃と言っても特に赤ちゃんから幼児期の関わりが重要です!
どのような関わりを持つ事が良いか紹介します。
子どもの年齢区分
・出生~生後1カ月迄: 新生児
・1カ月~1歳迄: 乳児
・1歳~4歳迄: 幼児
・5歳~10歳迄: 児童
・11歳~17~19歳迄: 青年
※児童法や医療、航空でも既定の年齢が異なりますので目安にしてみて下さい。
冒頭での赤ちゃん~幼児期は、分類の目安でいうと新生児~幼児にあたります。
この頃には自己肯定感を高められる事が沢山あります。それは、この時期に世界がぐんぐん、どんどん広がっていき、初めての事を沢山経験していくからです。
①新生児期
お腹の中から外の世界へ出てきて直ぐに赤ちゃんは生まれて初めての肺呼吸をして「おギャー」と産声をあげます。当たり前の事ですが、お腹の中ではへその緒から酸素や栄養を送ってもらっていたのに、外に一歩出た瞬間に肺呼吸をするって凄くありませんか!!!赤ちゃんのパワーです!
この頃、赤ちゃんは言葉を未だ知りません。お腹から出てきて最初に身に着けた産声で私たち大人に教えてくれているのです、「トレイだよ」「おなか、すいたよ」と。
しかし、赤ちゃんは最初から来てくれる存在とは分かっていません!
最初はお腹が空くから泣くのです。オムツの中が気持ち悪くて泣くのです。それを繰り返す中で赤ちゃんは気付くのです。「あれ?泣くと来てくれるぞ」と。
泣く→来てくれる→オムツが変わってスッキリする OR ミルクを飲んでお腹いっぱいになる…このサイクルが赤ちゃんとお母さんの初めての信頼関係の証なのです。
信頼関係を築く事が出来る事こそ子どもの自己肯定感を高める為に重要な一歩です。自分は愛されている、大切にされていると感じてこそ、自分を大切に出来る人になるからです。
②乳児期
この時期の赤ちゃんは運動面での発達が著しいです。運動面での発達とは、首がすわる・仰向けで横を向いたり、足を持って遊ぶ・寝返りをする・はいはいをする・座れる・つかまり立ちや早い子だと歩き始める等の体の動きに関する発達の事です。
仰向けで横を向くだけ、それは赤ちゃんにとって今迄自分では見られなった景色を自分の力で見る事が出来る様になった瞬間なのです!暫くすると座って高い位置から見る事が出来たり、自分でハイハイをして好きな場所へ行ける様になります。初めての事に沢山遭遇するのです。
危ない状況だと親は安全の為に怒りますよね。怒る事自体は悪くありません。今どんな状況だったのか、どうして怒ったのかを伝えるだけで子どもの自己肯定感の上がり方が全く違ってきます。
<A>
「こら!危ない!」
「今、走り回ってここ(机の角)にあたりそうだったよ。頭を怪我して病院に行かないといけなくなるよ。」
<B>
「こら!危ない!」
「そんなことするなんてあかん子や!」
AとBを読んでどうでしょうか。子どもは世界が広がった事でわくわくしています。自分の状況や次どうなるか予測が出来ません。そんな時、Bの様にあかん子や!と言われてしまうと「自分は駄目な子だ」と思い込む様になります。そして言葉の様に駄目な子の行動を取る様になってしまいます。
注意が必要な時にこそ具体的に伝える様にしましょう。
上手くいった時は些細な事でも褒め、一緒に喜びましょう。
③幼児期
この時期は幼稚園や保育園、家族以外の時間が増える子もいるでしょう。そこで新たな出会い、経験を積む事になります。
自分自身の事でいうと、自律性の発達、一人でご飯を食べたり、トイレトレーニングが始まる時期でもあり、生活する上で必要な事が多いですね。だからこそ、適切なタイミングと褒める事、自信を持つ事が大切になってきます。
タイミングとは筋肉の発達・精神面の発達・認知期の発達のそれぞれが合わさって可能となります。早くトイレトレーニングを始めたら早く出来るとは限りません。それはいずれかのタイミングが合っておらず、失敗するからです。そこで「何で出来ないの!!!」と怒ってしまうと、「自分は出来ない、駄目なんだ」と思うようになってしまいます。時期を見て失敗するのはどうしてか、ゆっくり観察してみると良いですね。
成功した時には思いっきり一緒に喜びましょう!
まとめ
赤ちゃんから幼児期は心身共に発達が著しいので、体や心が変化に対応しようとしています。そこでタイミングよく褒めて、一緒に喜ぶ事が子どもの自己肯定感を高めるのにとても重要になります。息抜きをしながらゆっくり自己肯定感を高めていきましょう!